2015年06月23日

【2045年問題】

最近話題になっているキーワードに、『2045年問題』があります。今から30年経つと、人工知能が、人類の頭脳を超える、とされています。

1997年にチェスの世界チャンピオンを当時のスーパーコンピュータ『ディープブルー』が打ち負かしたことは非常に印象的です。その後も、パソコンの急激な発展、スマートフォンの機能の飛躍的発展はよく知られており、特に演算処理速度、記憶容量はすさまじく高速化・大容量化しています。今、みなさんが手にしているスマートフォンで、アポロが月面着陸に必要であったプログラム処理を楽々とこなせるほどです。

今話題の人工知能は、従来の技術では不可能であった高度な情報処理が可能となり、人間の頭脳に近い認識が出来るようになっています。ですので、ペッパー君(ソフトバンク)にみられるように、人間の表情を認識したうえでの対応表現、会話が成り立つようになってきています。さらには、そこで自ら学習できる仕組みも出来るようになっています。最近では、大学入試にも挑戦させているプロジェクトもあります。

人工知能搭載のロボット、車などは、これからどんどん世の中に登場してきます。そのことで、安全で便利になることも想像できます。一方で、これらの発展によってこれからの仕事が大きく様変わりすることも事実です。ある論文によると、10-20年後に「なくなる仕事」「残る仕事」を示しています。なくなる仕事には、単純作業のものもありますが、スポーツの審判、データの収集、加工、分析などもあります。残る仕事は、人間が関係しなければならない、医師、教師、指導者、栄養士、カウンセラー、療法士などです。

先日聞いた話しでは、海外の訴訟関係の資料整理は、人工知能でほとんど行っているとのこと。さらに驚いたのは、先頃の新聞記事で、ある会社では人工知能に記事を自動作成させているとのこと。こうなれば、記者の仕事もなくなりそうです。

いずれにせよ、今後の人工知能の開発・発展に注目が必要です。実際に危機感を持っている専門家も多くいます。道具として、パートナーとしてつきあえる関係をどのように築くのか。人間側の備えとともに、一方で自己学習によって、「変化した場合」に生じる結果責任はだれが負うのかなどの法整備も必要になるでしょう。

急速に加速する未来に対して、どのようにイメージし、どのように暮らしていくのか。今までとは違う想像力、創造力、そして教育力が必要になると感じています。
posted by 忠 at 16:43| Comment(0) | 男子陸上部☆部長コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

成長とケガのリスク

シーバー病といわれる「踵骨骨端炎」は、成長期のこどもによく見られ、踵が痛いという症状を伴います。成人ではみられません。発生件数を調べた研究では10−13歳で一番高く、それ以前、それ以降の年齢でも発生件数は少ないです。そもそもこの症状は、こどもの頃には踵部分に骨端核という骨があり、成人して踵骨本体と癒合するまでは、軟骨を介してつながっています。この骨端核の周囲にある軟骨が大きなストレスを受けることで生じるとされています。
 ではなぜより若い年代(7−9歳)よりも10−13歳で発症が多くみられるのか?これをバイオメカニクス的に検証した研究によると、MRI画像からアキレス腱の断面積を計測し、アキレス腱にかかる力にもとづいて、引張り応力(アキレス腱にかかる力/断面積)を求めます。その結果、10−13歳が最も高い値を示しました。引張り応力が高いことは、踵部分を引っ張る強度が高いことになります。軟骨組織は靱帯・腱・骨と比べて引張り応力が低くても変形させられます。
 成長の著しい年代では、各臓器・組織の発育・発達が一様ではなく、それぞれに大きく変化する時期が異なります。今回紹介した踵骨骨端炎に関しては、10−13歳のリスクが高くなりますが、このことが全てに当てはまるわけではありません。成長期は体力も技術も急激に伸びますが、身体へのリスクは十分に考慮したトレーニング指導が何よりも大事です。
posted by 忠 at 16:41| Comment(0) | 【Lakes Magazine】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする