2015年08月24日

ハイパフォーマンス・ジム

 先月、国立スポーツ科学センターに行き、「ハイパフォーマンス・ジム」を見学してきました。
 ハイパフォーマンス・ジムをパッとみると通常のトレーニング体育館のような印象を受けます。しかし、ゆっくりと個別の設備、機器をのぞくと、各種目の競技特性を明らかにするために、独自開発された装置がゴロゴロと配置されています。同時に、既存のトレーニング装置(施設)に加えて、映像、床反力などのデータがトレーニング中に計測され、正面のモニタにリアルタイムでフィードバックされます。フォーム、運動強度などのチェックが即時に行えるようになっています。もちろん、これらのデータはサーバーに蓄えられて、あとでじっくり見直すこともできます。さらには長期蓄積した上で、体調と照らし合わせながらコンディショニングに活用することもできます。まさに、スポーツ科学をトレーニング現場に導入し、選手が求める客観的なデータを有効活用して、トレーニングを高度化するシステムになっています。このようなシステムは、リハビリ、コンディショニングでも効果を発揮しています。
 アスリートのトレーニング現場での経験、サポートするスポーツ科学の研究知見が非常に上手く融合し、活用されている先進事例です。2020東京大会では、このような日本の新しいスポーツ科学のサポート・貢献が、正しく世界に発信され伝えられること、ならびに活用した選手の活躍を大いに期待しています。
posted by 忠 at 16:07| Comment(0) | 【Lakes Magazine】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

門を叩く

 今年の夏は、記録的な猛暑です。残暑も厳しいと予想されます。そんな中、部員はみな元気に、秋、冬のシーズンでの成果をあげるべく夏合宿をはじめトレーニングを積んできたようです。この夏での仕込みが必ず、実り多い秋、冬のシーズンにつながります。

 さて、夏休みとなると、トレーニング以外にも、帰省して、旧友と会ったり、キャリア形成のためにインターンシップに出かけたり、資格の勉強などに時間を使っていることでしょう。まとまった時間を利用して、普段はなかなか取り組めないものにチャレンジしていることでしょう。

 今回は、アメリカから来た高校生、K君について紹介します。ご両親とも日本の高校を出た後に、アメリカの大学を卒業し、そのままアメリカで仕事をされています。そのためK君は、アメリカ生まれ、アメリカ育ち。アメリカの学休期間には、日本の小学校、中学校に通っていたようで、日本語は十分に、読み書きできます。そんなK君から、7月初め頃に直接メールをもらいました。将来のキャリアを考えて、この夏休みの期間に将来につながる何かしらの経験をつみたい、できればインターンシップのような機会を与えて欲しい、という内容でした。その日本語の文章が、本当によく書けていました。メールでは雑な文章、体裁が整っていない文章には、しょっちゅう出くわしますが、初めてメールを書く相手のことを考えて、かつ自分のことを丁寧に説明し、伝えたい内容がしっかり伝わる文章でした。

 もちろん、受け入れOKの返事をすぐに送り、日本到着早々に研究室に来てもらい、お話をしました。第一印象は、「しっかりと物事を考えていて、まっすぐとした良い眼を持っている好青年」です。研究室紹介、施設紹介を終えて、将来のキャリアについて話をしましたら、大学進学は医学部か生物学部を考えているとのこと。アメリカの難関大学への進学を検討しているとのことで、バイオメカニクス、生理学に関連する実験に参加してもらい、そこで得られた実験データ(主に筋電図)を解析してもらうことにしました。仕事ぶりも熱心で、覚えも良く、丁寧に進めてくれました。さらに日程の関係ですべてやりきれない分は、アメリカでも作業を続けて送りますとのこと。最後までやり切ることを望んで、そのように申し出てくれました。このように積極的で、意欲溢れる若者に出会うと、周囲のものは元気をもらえます。同時に、若者にチャンスを与えたい、という思いを多くの社会人が持っています。

 インターネットの世の中は、人に会いに行く、訪ねるためのやりとりを少なくしてくれます。まさに「門を叩く」ことを容易にしてくれています。一昔前であれば、誰かに紹介してもらい、手紙でやりとりして、という段取りをいくつも経て、ようやく会えることになります。もちろん、その段階を踏む、というのも重要な経験です。一方で、いまや直接にコンタクトがとれ、即時にやりとりができる時代です。もちろん、メリットだけでなくで、使い方を間違えるとデメリットにもつながりますが、今回のケースのように、自分の成長、キャリア形成に「一歩踏み出す」ためには、強力なツールです。インターネットに、より慣れている若い世代の人たちが大いに活用して、自分の成長につなげて欲しいと願っています。ただし、あくまでも初めてコンタクトを取るときには、K君のように、礼儀正しく、かつ相手の立場をおもんばかり、その上で内容を的確に伝えられる文章を十分に準備することが重要になることは言うまでもありません。

 そして、もう一つ重要なことは、そのような関わり、チャンスをもらった締めとして、「お礼を述べること」を忘れなければ、さらにチャンスを広げられる人になるでしょう。最初のコンタクト、実施、そしてお礼、と一気通貫で完結できるように、心がけて是非、これから多くの人を訪問し、自分を磨いてみて下さい。

posted by 忠 at 16:04| Comment(0) | 男子陸上部☆部長コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする