2016年05月25日

時間割引率

 行動経済学という学問分野があり「時間割引率」という観点で、経済活動のみならず肥満などの問題を検討して研究があります。時間割引率とは、今日1万円もらえるとして、1週間待つとした場合に11000円なら待てるとすると、今の10000円と1週間後の11000円が等価となり、1週間という時間で約9%割り引いて見ていることになります。もし、1週間後に15000円なら待てるとすると33%となります。 
 食べ物で置き換えてみても同様なことが計算できます。今、目の前のクッキー3枚を食べるのと1週間待って6枚をもらうのを比べると、大抵の人は確実な現在を選ぶことになるのではないでしょうか。食べ物に関する時間割引率と肥満の関係については明らかで、時間割引率の高い人、すなわち現在の欲求の方を選択しやすい人は肥満しやすいとなっています。
 またこどもを対象とした興味深い実験があります。目の前にマシュマロ1個が置いてあり、「食べてもいいけど私が少しでかけて戻ってくるまで我慢したらもう1個あげるよ」という実験です。我慢できたこどもが約3分の2。さらにその後の追跡調査してみると、我慢できたこどもは肥満率が低いだけでなく、成績も良く、社会的地位も高いということでした。
 多くの人は将来を現在よりも低く評価し、不確実な未来よりも確実な現在の欲求を選びます。『未来』を高い志によって挑戦すべき確かな目標にできると、未来を割り引かずに見つめられるでしょう。
posted by 忠 at 13:57| Comment(0) | 【Lakes Magazine】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする