2017年05月26日

よーい、ドンと反応時間

 陸上競技の短距離走(100-400m)のレースでは、スターターの合図でレースが始まります。以前、国内レースでは、日本語で「位置について」「ようい」のあと、ピストル音で出発でした。今はオン・ユア・マークス、セットの後、ピストル音に素早く反応してスタートします。
 このセット(ようい)から、ピストル音(どん)の合図までの時間(先行期間)とピストル音から、身体が力を発揮し始めるまでの反応時間との間に関係があることを、一緒に研究しているスポーツ健康科学部の大塚先生が解明し、海外の専門雑誌に論文が掲載されました。
5月下旬のヤフーニュースのトップ記事にもなり既にご存じかもしれません。セットからピストル音までの先行期間が長いと,反応時間が短くなることを明らかにしました。ちなみに、世界大会レベルの100mの先行期間は1.5-2.2秒あたりです。1.5秒と2.0秒の条件では、2.0秒の方が、0.04秒早くなることを検証しました。えーっ、たった0.04秒と言うなかれ。100mにおいてゴール前の0.04秒は、約50cmの差になります。トップでしのぎを削る選手にとっては極めて重要です。
先行期間はスターターに決定権があります。スターターは選手がフライングせず同一条件でレースができるよう運営します。これまでの経験も踏まえて現状の先行期間となっています。ただ、ほんの少し長めになることでパフォーマンスが良くなるなら、夢の日本人9秒台も近づくのでは、と期待してしまいます。
posted by 忠 at 18:13| Comment(0) | 【Lakes Magazine】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする