2017年05月26日

よーい、ドンと反応時間

 陸上競技の短距離走(100-400m)のレースでは、スターターの合図でレースが始まります。以前、国内レースでは、日本語で「位置について」「ようい」のあと、ピストル音で出発でした。今はオン・ユア・マークス、セットの後、ピストル音に素早く反応してスタートします。
 このセット(ようい)から、ピストル音(どん)の合図までの時間(先行期間)とピストル音から、身体が力を発揮し始めるまでの反応時間との間に関係があることを、一緒に研究しているスポーツ健康科学部の大塚先生が解明し、海外の専門雑誌に論文が掲載されました。
5月下旬のヤフーニュースのトップ記事にもなり既にご存じかもしれません。セットからピストル音までの先行期間が長いと,反応時間が短くなることを明らかにしました。ちなみに、世界大会レベルの100mの先行期間は1.5-2.2秒あたりです。1.5秒と2.0秒の条件では、2.0秒の方が、0.04秒早くなることを検証しました。えーっ、たった0.04秒と言うなかれ。100mにおいてゴール前の0.04秒は、約50cmの差になります。トップでしのぎを削る選手にとっては極めて重要です。
先行期間はスターターに決定権があります。スターターは選手がフライングせず同一条件でレースができるよう運営します。これまでの経験も踏まえて現状の先行期間となっています。ただ、ほんの少し長めになることでパフォーマンスが良くなるなら、夢の日本人9秒台も近づくのでは、と期待してしまいます。
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2017年03月21日

卒業生からの絵はがき

十数年前に卒業した教え子から絵はがきが送られてきました。寺院、仏像の写真がならんでいて、東南アジアの雰囲気に包まれていました。文面を読むと現在、ラオスに住んでおり、青年海外協力隊員として活動しているとのこと。
 この卒業生は、大学をでた後に中学校の教員として勤務している、と彼からの便りで聞かされていました。そのまま中学校教員を続けているとばかり思っていたところに、絵はがきで新しい活動を知らせてもらいました。
 さらに文面を読むと、青年海外協力隊員への関心は、小生が授業で、青年海外協力隊員の方を招いて、学生に講義をしてもらったことがきっかけとなっているようでした。十数年の時を経ながらも、心のひだのどこかに刺激として残っていて、自らのキャリア選択のきっかけにつながったとすれば、教育の持つ影響の大きさ、その実践における情熱と丁寧さの必要性を感じずにはおられません。
 学生へのキャリア教育では「人生は一度きりの片道切符。思い切り自分自身の自己実現と社会貢献を果たしてください」と伝えています。今回の卒業生も、自分自身、身の回り、社会、そして世界という観点で自らの夢・目標の実現、そして大きな貢献を果たすという決意と覚悟で人生を歩んでおります。
 彼の文面の最後は「日々邁進」でした。異国の地で、現地の言葉を学び、そして現地の教育に取り組んでいる卒業生にこちらも大いなる刺激を受けました。
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2017年01月23日

プレゼン

 人前で発表、提案、説明、報告することを「プレゼン」すると言います(正確にはプレゼンテーションのことです)。大学でもプレゼンする機会は数多くあります。とりわけ学部生が最も緊張し、最も力を発揮するプレゼンは、卒業論文の口頭試問と考えています。
 立命館大学スポーツ健康科学部では、学びの集大成として卒業論文が必修となっています。卒業論文を提出した後に、その内容を最終的に審査される場が、口頭試問です。決められた時間内で、自らの研究成果をスクリーンに映写した資料も活用しながら説明します。先生方、同級生、下級生など多くの参加者がいる前で説明し、その後、質疑応答します。
 もちろん、発表資料を入念に準備し、発表練習を繰り返し行って、本番を迎えますが、やはり緊張します。その緊張が聴いているこちらにも伝わります。プレゼン力を高めるにはいくつかの要素がありますが、何を伝えたいかを明確にしてストーリーとして組み立てること、場数を踏むこと、などがあげられます。このことを理解し、経験している学生のプレゼンは見事なものがあります。
 プレゼンに関して私が学生へ与えている注意の一つは「プレゼン中、話し手以外は黙って聴いてくれている。いわば聴衆の人生の時間を頂いているので、聴衆にとってもプレゼントになるような時間にすること」です。大学で鍛えたプレゼン力を社会でも活用し、プレゼントする機会を増やして欲しいと願っています。
posted by 忠 at 14:26| Comment(0) | 【Lakes Magazine】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする