2015年08月24日

門を叩く

 今年の夏は、記録的な猛暑です。残暑も厳しいと予想されます。そんな中、部員はみな元気に、秋、冬のシーズンでの成果をあげるべく夏合宿をはじめトレーニングを積んできたようです。この夏での仕込みが必ず、実り多い秋、冬のシーズンにつながります。

 さて、夏休みとなると、トレーニング以外にも、帰省して、旧友と会ったり、キャリア形成のためにインターンシップに出かけたり、資格の勉強などに時間を使っていることでしょう。まとまった時間を利用して、普段はなかなか取り組めないものにチャレンジしていることでしょう。

 今回は、アメリカから来た高校生、K君について紹介します。ご両親とも日本の高校を出た後に、アメリカの大学を卒業し、そのままアメリカで仕事をされています。そのためK君は、アメリカ生まれ、アメリカ育ち。アメリカの学休期間には、日本の小学校、中学校に通っていたようで、日本語は十分に、読み書きできます。そんなK君から、7月初め頃に直接メールをもらいました。将来のキャリアを考えて、この夏休みの期間に将来につながる何かしらの経験をつみたい、できればインターンシップのような機会を与えて欲しい、という内容でした。その日本語の文章が、本当によく書けていました。メールでは雑な文章、体裁が整っていない文章には、しょっちゅう出くわしますが、初めてメールを書く相手のことを考えて、かつ自分のことを丁寧に説明し、伝えたい内容がしっかり伝わる文章でした。

 もちろん、受け入れOKの返事をすぐに送り、日本到着早々に研究室に来てもらい、お話をしました。第一印象は、「しっかりと物事を考えていて、まっすぐとした良い眼を持っている好青年」です。研究室紹介、施設紹介を終えて、将来のキャリアについて話をしましたら、大学進学は医学部か生物学部を考えているとのこと。アメリカの難関大学への進学を検討しているとのことで、バイオメカニクス、生理学に関連する実験に参加してもらい、そこで得られた実験データ(主に筋電図)を解析してもらうことにしました。仕事ぶりも熱心で、覚えも良く、丁寧に進めてくれました。さらに日程の関係ですべてやりきれない分は、アメリカでも作業を続けて送りますとのこと。最後までやり切ることを望んで、そのように申し出てくれました。このように積極的で、意欲溢れる若者に出会うと、周囲のものは元気をもらえます。同時に、若者にチャンスを与えたい、という思いを多くの社会人が持っています。

 インターネットの世の中は、人に会いに行く、訪ねるためのやりとりを少なくしてくれます。まさに「門を叩く」ことを容易にしてくれています。一昔前であれば、誰かに紹介してもらい、手紙でやりとりして、という段取りをいくつも経て、ようやく会えることになります。もちろん、その段階を踏む、というのも重要な経験です。一方で、いまや直接にコンタクトがとれ、即時にやりとりができる時代です。もちろん、メリットだけでなくで、使い方を間違えるとデメリットにもつながりますが、今回のケースのように、自分の成長、キャリア形成に「一歩踏み出す」ためには、強力なツールです。インターネットに、より慣れている若い世代の人たちが大いに活用して、自分の成長につなげて欲しいと願っています。ただし、あくまでも初めてコンタクトを取るときには、K君のように、礼儀正しく、かつ相手の立場をおもんばかり、その上で内容を的確に伝えられる文章を十分に準備することが重要になることは言うまでもありません。

 そして、もう一つ重要なことは、そのような関わり、チャンスをもらった締めとして、「お礼を述べること」を忘れなければ、さらにチャンスを広げられる人になるでしょう。最初のコンタクト、実施、そしてお礼、と一気通貫で完結できるように、心がけて是非、これから多くの人を訪問し、自分を磨いてみて下さい。

posted by 忠 at 16:04| Comment(0) | 男子陸上部☆部長コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月23日

【2045年問題】

最近話題になっているキーワードに、『2045年問題』があります。今から30年経つと、人工知能が、人類の頭脳を超える、とされています。

1997年にチェスの世界チャンピオンを当時のスーパーコンピュータ『ディープブルー』が打ち負かしたことは非常に印象的です。その後も、パソコンの急激な発展、スマートフォンの機能の飛躍的発展はよく知られており、特に演算処理速度、記憶容量はすさまじく高速化・大容量化しています。今、みなさんが手にしているスマートフォンで、アポロが月面着陸に必要であったプログラム処理を楽々とこなせるほどです。

今話題の人工知能は、従来の技術では不可能であった高度な情報処理が可能となり、人間の頭脳に近い認識が出来るようになっています。ですので、ペッパー君(ソフトバンク)にみられるように、人間の表情を認識したうえでの対応表現、会話が成り立つようになってきています。さらには、そこで自ら学習できる仕組みも出来るようになっています。最近では、大学入試にも挑戦させているプロジェクトもあります。

人工知能搭載のロボット、車などは、これからどんどん世の中に登場してきます。そのことで、安全で便利になることも想像できます。一方で、これらの発展によってこれからの仕事が大きく様変わりすることも事実です。ある論文によると、10-20年後に「なくなる仕事」「残る仕事」を示しています。なくなる仕事には、単純作業のものもありますが、スポーツの審判、データの収集、加工、分析などもあります。残る仕事は、人間が関係しなければならない、医師、教師、指導者、栄養士、カウンセラー、療法士などです。

先日聞いた話しでは、海外の訴訟関係の資料整理は、人工知能でほとんど行っているとのこと。さらに驚いたのは、先頃の新聞記事で、ある会社では人工知能に記事を自動作成させているとのこと。こうなれば、記者の仕事もなくなりそうです。

いずれにせよ、今後の人工知能の開発・発展に注目が必要です。実際に危機感を持っている専門家も多くいます。道具として、パートナーとしてつきあえる関係をどのように築くのか。人間側の備えとともに、一方で自己学習によって、「変化した場合」に生じる結果責任はだれが負うのかなどの法整備も必要になるでしょう。

急速に加速する未来に対して、どのようにイメージし、どのように暮らしていくのか。今までとは違う想像力、創造力、そして教育力が必要になると感じています。
posted by 忠 at 16:43| Comment(0) | 男子陸上部☆部長コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月29日

【未来が過去をつくる】

立命館憲章の精神に則り、2020年における学園像として、学園ビジョンR2020のコンセプトとあらわす言葉に、
Creating a future Beyond Borders 「自分を超える 未来をつくる」があります。

「未来」は予想することは難しく、不確実です。その一方で、未来はすべての人にあり、自由に自らの未来を想い描くことができ、その想い描いた未来を創造していくこともできます。どんな未来を想像し、その実現へ向けて努力を重ね、望む未来を創造する。このような未来思考によって、この間の人類の発展がありました。

 このような未来を創り出すことと関連してよく言われることに、「未来と自分は変えられる。でも過去と他人は変えられない。」と表現されることもあります。事実、履歴としての過去は変えられないことは当然です。しかし見方をかえると、そのような過去の事実、履歴を輝かしく見せることができます。

 それは、「未来をよくすること」「未来で成功すること」です。どんなに過去に失敗したとしても、つらいものがあったとしても、そのような事実、経過は、未来での成功のプロセスとして輝いてきて、よい思い出として語られるようになります。事実としての過去は、事実として受け止めながら、未来をよくする、望む未来にする、未来を創り出すという決意とその目標への集中、さらにはハードワークによって、自らの手で未来を変えることで過去の見方は変わります。

したがって、「未来は変えられるだから過去も変えられる」ことになります。
 
 未来をよくして、これまでのプロセスが輝く世の中になることを願っています。
posted by 忠 at 16:29| Comment(0) | 男子陸上部☆部長コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする