2016年11月21日

冒険教育

 Wilderness(ウィルダネス)という言葉を先日知りました。原野、ありのままの自然、「原生自然」と訳されるそうです。登山家であったクルト・ハーンは、このような原生自然の中で、人生に対する姿勢、人としての倫理観と責任感を培うことを目的に「冒険教育」を提唱しました。
 冒険教育の一つに「遠征」があります。自然の中をグループ(6-10名程度)で活動することで、自分自身と向き合う、他者との関係、自分と集団との関係、そして他の集団との関係を考えます。
 学びのプロセスは、@刺激の多い自然環境は誰にとっても平等であることを認識します。そして、A多様な人々から構成されるグループメンバーによる独特な社会環境にさらされます。その上で、Bグループならびに個人に対して、明確な課題設定(困難な課題)が課せられる。Cその難しい課題へ向き合い、課題を解決し、成功体験を通じて、グループや指導者からの支え、努力などを実感します。D最終のところで、体験の振り返りを行い、意味の理解、自己意識の向上、問題解決能力の習得につなげ、その後の人生への積極的な行動につなげていきます。
 もちろん、このような体験学習ならびにその効果は、原生自然の中でのみ限定されるものではありませんが、おそらく体験者にもたらされるインパクトは、日常体験からは想像できないものであり、深い定着を促すのでしょう。興味ある方は是非調べてみてください。機会があれば私も体験してみたいと考えています。
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2016年10月24日

スポーツ健康コモンズ

 びわこくさつキャンパスの正門を入って直ぐの場所に「BKCスポーツ健康コモンズ」が完成しました。名前の通り、スポーツ活動の舞台として、バスケットボール2面のアリーナ、屋内25mプール、屋外50mプール、ジムスペース、ヨガなどのスタジオスペースなどがあります。
 『コモンズ』という言葉が示すように、学生、教職員、市民がスポーツ、健康づくりを実践し、考え、そして交流するというコンセプトでつくられています。みんなの共有地として、誰にとっても親しみやすく、近づきやすく、使いやすく、新しい価値やスタイルを生み出す拠点となることを願っています。
 またこの施設にはリラックスコモンズというスペースもあり椅子・テーブル、畳・座卓がおいてあり、思い思いの語らい・交流ができるようになっています。さらには、このリラックスコモンズからアリーナがみえるようになっていて、スポーツ「する」を楽しんでいる人々を「みる」楽しみができます。
 従来のスポーツ施設はどちらかといえば「する」が中心の発想でした。これからは「する」だけでなく「みる」さらには「支える」「つくる」「育てる」という観点からのソフトウエア(プログラム)やシステムを備える必要があります。これらのソフトウエア、システムを整備するのは、スポーツ、健康づくりで「みんなの幸せ」を熱望するハートを持った人財が担当します。是非,施設、コンセプト、人財を確かめにお越し下さい。
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2016年09月20日

宇宙から考える未来のバイオメカニクス

 9月中旬に立命館大学で、第24回日本バイオメカニクス学会大会(大会テーマ:未来のバイオメカニクスを解く)を開催しました。バイオメカニクスは、ひとの動き、スポーツ動作のメカニズムを解明し、日常からスポーツまでのパフォーマンス向上に貢献する研究分野です。この分野に関わる研究者、大学院生などが集まり、研究成果を発表し、この分野をさらに発展するための学会大会です。
 今回、特別講演として、宇宙飛行士の山崎直子先生に「宇宙から考える未来のバイオメカニクス」のタイトルでお話しいただきました。宇宙滞在による無重力による身体への影響(身長が伸びる、筋力の低下、顔のむくみ)。身体が自由に上下左右に動くので、人間関係における上下関係がなくなること。大きな力が必要なくなり、足でなくても移動できるので地上でいわれる「障がい」が宇宙では障がいではなくなり価値観が変わることなどを実際の場面を含めて丁寧に説明してもらいました。また、飛行中には人、機械ともにミスをするという前提にたち、トラブル対処は、人と機械の判断をイーブンにして、現場の状況にもとづいて最終決定するルールである、というお話しが印象的でした。今後、テクノロジーが発展するにつれて人と機械の関係はどうなるのか、気になるところです。その関係によって社会の制度、人の身体の使い方も変わってくるでしょう。
 今回の学会を通じて「未来」を深く考える時間をもらいました。
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